日々の学習の中で様々な疑問が生じ、授業の中で話し合います。話し合った内容に関して、様々な情報を引用しながらメモを残していきますので、生徒の皆さんは参考にしてください。 今回は副詞"that"の使い方となります。
thatは最も難しい単語の1つだと思っています。中1で学習する代名詞のthat、中2で学習する接続詞のthat、中3で学習する関係詞のthat、高校生で学習する同格のthat、さらに高校生では代名詞の発展で名詞の繰り返しを代用するthatを学習します。
今回はその中でも例外の、副詞"that"について学習していきたいと思います。
副詞の"that"
高校生コースの生徒は全員Steve Jobsの洋書を読み、英作文に取り組んでもらっています。
その中で何度か副詞の"that"が出てきました。きちんとした英文は覚えていないですが、
He was not that happy.
そのような英文だったと思います。このthatは関係詞・代名詞・接続詞のどれにも当てはまりません。多くの生徒が疑問に感じたようで「先生、このthatは何ですか?」と質問しにきてくれました。
直後の形容詞を修飾していますし前後の文脈から副詞であるということはわかりましたが、100%の確証はなかったので時間をもらい調べさせてもらいました。
副詞の"that"はCambridge Dictionaryでは
We use not that + adjective to mean ‘not very’ or ‘not as … as you are saying’. We put spoken stress on that:
と定義されていました。not that 形容詞で「あまり~でない」という意味で用いられますので先ほどのHe was not that happy.という文は正しい用法ということになりますね。ただ、話し言葉で用いられやすい表現かなと思いますので、英作文での使用は控えたほうがいいかもしれません。