今日も、DW(ドイツの国営放送)で"Climate Change(気候変動)"に関するドキュメンタリーを視聴しました。
気候変動に対して悲観的にとらえたり危険を伝える内容ではなく、止めることのできない地球温暖化、特に海面上昇に対して私たちがどのように向き合っていくか、という内容でした。オランダでは、海に家を建てるプロジェクトが始まっているようです。海に家を建てることで海面上昇に対応できるだけでなく、近年ヨーロッパが直面している夏の高温問題や、異常気象による洪水問題も解決できるかもしれない、と紹介されていました。
S特化コースS3クラスではReading and Vocabulary Focusという教材を用いて授業を行っています。この教材を一斉に使い始めたのが今年の1月、今日は生徒の1人がこの教材の1冊目を終えました。
この教材にも、オランダが抱える住宅問題に対して政府や企業がどうアプローチをしているかという内容のリーディングがあったり、海面上昇で危機に瀕しているある国に対しオランダの企業が支援し、その国を海に浮かぶリゾート化しようとしているといった内容のリーディングもありました。
生徒はそのような問題に対し考え、自分の考えを英語で伝えなければなりません。例えば、「地球温暖化対策にある程度見切りをつけ、それに適応していく政策にあなたは賛成かどうか」そのような質問です。
海に浮かぶ家も、オランダの抱える住宅問題もほとんどの高校生にとって興味のないことかもしれませんが、大学入試の長文はほとんどが興味のない抽象的なものです。英検準1級のライティング・スピーキング試験では環境問題やその他の社会問題に関して自分の意見を求められることも多いですし、何よりも、英語のリーディングやリスニングを通して社会で生きていく上での重要なヒントを学ぶことができるかもしれません。
高校学習内容の英文法と単語の学習を終えた後は、文法の演習や一方的な解説というよりも会話の中で使いながら学んでいくことが望ましいと思っています。私立高校では高1の前半~半ば、公立高校では高1の終わりにはその学習を終えると思いますが、それ以降の学習、高校1年生~2年生での英語学習の取り組み方が、「定期テストで点を取ることができ、さらに模試や英検で結果がでる生徒、英語が話せるようになる生徒」と「定期テストで点数は取れるが模試や英検で結果が出ずに、英語が話せない生徒」の分かれ目になるのかなと思っています。