英語塾GRIT

高校生で英検準1級/CEFR B2を目指す和歌山市の英語塾

3月31日「ハイレベルな英作文の学習」

連日、春講が続いていますが、生徒が苦戦しているのが英作文です。簡単そうに見える文でも100%正しい文法、語彙を使って英文を書くことは非常に難しいです。「くそぉっ!」という悔しそうな声や「こんなこと学校で習ってない!」という悲鳴のような声であったり、「まじか!」という驚きの声であったり生徒の様々な声が聞こえます。

 

生徒の書く答案は様々で模範解答に載っていない英文を書く生徒がほとんどですので教える側の力が求められるのが英作文です。また、生徒のレベルに応じて教える内容を変えたり表現を変えたり, 同じ教材でも工夫を凝らして指導しなければならないので、私は英作文の指導を好んでいます。

 

英検1級対策の英作文の指導もしており確かにそれはそれでハイレベルだと思いますが、英検1級の英作文の指導以上に難しいことが「基礎の指導」です。1つ1つの単語や文法のニュアンスを正確に理解し、ネイティヴ感覚(あるいはそれ以上の感覚)で英作文を指導することは非常に難しいです。したがって私が考えるハイレベルな英作文の学習というのは基本的な英文を限りなくネイティヴに近い感覚で書く学習ということになり、GRITではその学習を実践しています。

 

以下の英文は春講で生徒が書いたものや、授業の中で話し合ったものになりますが全て間違いを含んでいたり修正すべき点が含まれます。皆さんは気づきますか?

 

①It is strange that he be there alone.(彼がそこに一人でいるというのは奇妙だ。)

②Having good education is important.(良い教育を受けることは重要だ。)

③Eating breakfast every day is good for health.(毎日朝食を食べることは体に良いです。)

④If a war were to happen, many countries would be damaged.(もし戦争が起これば, 多くの国が被害を受けるだろう。)

⑤We have much rain in June.(6月はたくさん雨が降ります。)

⑥To collect stamps is one of my hobbies.(切手を集めることは私の趣味の1つだ。)

 

①の文

 

× It is strange that he be there alone.

⇒ It is strange that he is there alone.

 

①の文はIt is strange that he should be there alone.という形で本来用いられます。感情を表す形容詞"strange"を強調するためにthat節内でshouldを用いるということを学んだ学生は多いと思います。これをパターン(A)とします。他にも必然性を表す形容詞(important, essentialなど)が主節に来た場合もshouldがthat節で用いらます。これをパターン(B)とします。そして提案・要求・主張を表す動詞(demand, insist, requireなど)が主節に来た場合もshouldがthat節で用いられます。これをパターン(C)とします。以下のような3種類の英文を作ることができます。

 

(A)It is strange that he should be there alone.

(B)It is important that he should be there alone.

(C)His boss insists that he should be there alone.

 

この3文はshouldを省略することができますが省略の方法が異なります(A)の文では"It is strange that he is there alone."とthat節内の動詞は主語の性数に一致します。B,Cの文では"It is important that he be there alone.""His boss insists that he be there alone."のようにthat節内の動詞は原形を用いなければなりません。

 

同じ文構造に見える文でも, 実はその文の性質は若干異なります。

 

 

②の文

 

× Having good education is important.

⇒ Having a good education is important.

 

②の文のポイントはeducationという単語になります。educationは当然ですが数えることができない名詞ですので"a(an)"を用いないのが原則です。しかし, 不可算名詞の前に形容詞が来た場合は不可算名詞が可算名詞化し, aやanなどの冠詞を置く必要がある場合があります。この感覚を理解するために必要なことは目に見えるか見えないかです。概念的な「教育」と異なり、「良い教育」というのは目に見ることができます。そのような場合, 不可算名詞が可算名詞化することがあります。

 

 

③の文

 

× Eating breakfast is important for health.

⇒ Eating breakfast every day is good for your health.

 

③の文も一見正解のように見えますが, 1か所間違えています。この文ではfor healthではなくfor your healthやfor the healthのようにyourなどの代名詞や冠詞の"the"を置かなければなりません。冠詞の間違いとしては"It is good for the environment."この文に関してもtheを書き忘れて"It is good for environment."と書いている生徒や"It is good for environments."のように複数のsをつけて書いている生徒がいますが自然環境という意味ではthe environmentが正しい使い方になります。冠詞の使い方は本当に難しいですね。

 

 

④の文

 

× If a war were to happen, many countries would be damaged.

⇒ If war were to break out, many countries would be affected.

 

warは不可算名詞ですので冠詞を用いずにwarと表します。「仮に~なら」というときはwere toと表します。was toと表すこともできますが一般的ではありません。この文の最も難しい所が「起こる」を"happen"で表してしまうということです。happenは「(偶然)起こる」という意味ですので戦争のような人が起こす物事について用いるのは適切ではありません。break out(勃発する)が最も適切な表現です。そして被害を受ける、という表現に関しても"damage"は「(自然災害や経済などで)被害を受ける」という意味ですのでdamageを用いるのは適切ではありません。「(好ましくない)影響を与える」という意味のaffectを用いたり, 「苦しむ」という意味のsufferを用いるのが適切です。

 

 

⑤の文

 

× We have much rain in June.

⇒ We have a lot of rain in June.

 

⑤の文に関してはご存じの方も多いのではないでしょうか。実は肯定文の中でmuchを使うことはほとんどありません。muchは基本的には否定文とともに用いられますのでI don't have much time now.(私は今あまり時間がありません。)のように用います。一方でmanyは肯定文でも否定文でも用いることができます。many, muchと中1の同じ時期に学習する単語ですが使い方が異なります。

 

 

⑥の文

 

× To collect stamps is one of my hobbies.

⇒ Collecting stamps is one of my hobbies.

 

to不定詞が主語に来ることはないわけではありませんが、あまり多くありません。to不定詞は未来のニュアンスを含み、動名詞は過去のニュアンスを含むということを学習した生徒は多いと思います。その知識があれば、to collectが未来のニュアンスを含むと不自然な意味の文になることに気づくと思います。切手を集めることはすでに過去に行われ来たことになるので過去のニュアンスを含む動名詞の方が自然であることがわかると思います。

 

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