冬期講習では授業冒頭30分で英検や共通テストのリスニングを行い、その間に宿題チェックをしています。リスニングのチェックも私が行っているのですがほぼ全員のリスニングの点数が冬期講習を始める前よりも向上しています。理由としては
- 解き慣れ
- オンライン英会話
- 音読
この3つだと思います。
解き慣れ
生徒は全くと言っていいほど家でリスニングの学習を行っていません。生徒自身も自白しています。リスニング学習で授業時間を使うのはもったいないなという気もしますが、家でしない以上はリスニングの学習を塾でさせなければなりません。冬期講習は約1か月(全12回)、この短期間で12回英検の過去問や共通テストの対策問題を行いますのでリスニング力が向上する理由としては「単に勉強したから」この要素が最も大きいとも思います。
オンライン英会話
GRITでは12月からオンライン英会話を導入しました。週に50分、主にフィリピンの先生とマンツーマンで英会話を行っています。日本人講師の授業やネイティヴ講師との英会話でもなんだかんだで日本語は介在しますので、日本語が全く使えない環境で50分英語を聴いて話す学習も効果的だと感じています。
オンライン英会話の経過としては適応できている生徒そうでない生徒がわかれているように見受けられます。「思ったより英語を話せた」と伝えてくれた生徒も何名かいて、楽しそうな話し声も聞こえます。
音読
英語学習において「音読」は不可欠です。語学を学習している以上音読学習は当然だと思っていたので今まで気にも留めていなかったのですが、家で音読をしている生徒もほとんどいないようでしたのでこの冬期講習から音読の学習も取り入れました。
「英文を聞き取れるようになるためには実際のスピードと同じスピードで自分が話せるようにならなければならない」そのように言われることも多いですが、それは私も感じています。といっても授業で秒数や発音だけを測る秒数ゲームのような音読の学習に大きな意味はありません。単語の意味を覚え、左から右に英文を読み内容をしっかり理解し、正しい発音で秒数以内に発音できるようになるために、何回も何回も家で練習することに意味があります。私ができるのはせいぜいその最終確認程度です。
生徒の皆さんがこの課題を好んでいないのは理解していますが、嫌味な言い方かもしれませんが、効果があるのだろうとも思います。
リスニング力が向上する様々な要因をお話しましたが、その前提として
- ①(親に言われてではなく)自分の意志で学習している
- ②そのリスニング内容の単語を概ね理解している
これは絶対条件です。まだまだ「与えられたことしか学習できない、自主性がない」そのような課題はありますが①②の土台の部分がしっかりしているからこそリスニング力も向上しているとも思っています。