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高校生で英検準1級・1級/CEFR B2を目指す和歌山市の英語塾

【日記】生徒からの挑戦状

昨日は英会話の授業や長文・文法演習で多くの生徒が塾に来てくれました。高3生の生徒が「英作文をみていただけますか?」と阪大の過去問の英作文(和文英訳)を持ってきました。

 

自由英作文に関しては解答が決まっていないので添削もわかるのですが、和文英訳に関しては問題集に解答と詳細な解説が載っているはずです。その中で和文英訳の添削を依頼してきたということは「(添削を求められるのと同時に)試されている」と感じました(思い違いかもしれませんが)。能力の高い生徒であればこのような挑戦は私は歓迎です。心の中で「なめるなよ」とつぶやき、楽しくて顔は笑っていたと思います。能力の高い生徒がレベルの高い質問をしてくれたのでわくわくしました。

 

(生徒も心得ていると思いますが、解答解説が手元にあるうえで一般の指導者が解けない、解くのに苦労する、解答が複数出るような質問は他の先生や特に若い先生にはしないほうがいいと思います。)

 

 

さて、今回の英作文はこちらです。

 

『芸術というものは、あってもなくてもいいようなものだけど、それが心に沁みるという人もいる。そういう人がいるから、私は生きていかれるんです。(中略)私の一本の線を、気持ちがすっとした、なんとなく見るたびに自分がいきいきとしてくる、というような気持ちで見てくれる人もいるでしょう。(中略)絵から、何かを得たり、なにか考え方のヒントをもらえた、と思っている人がいるとしたら、というそれぐらいのことですよ。少しでも心動かされる人がいれば、描いた甲斐があると思いますね。(大阪大)』

 

細かいことを気にしなければ「書ける」レベルの問題ですが、目標は「模範解答に限りなく近い英文を書くこと」です。そのためには、日本語を深く観察し、情景をイメージし、何がポイントか何が問われているかを理解しなければなりません。心の眼で見るというのが、近い感覚かもしれません。ですので問題を解く前に深呼吸し、30秒ほど目を閉じました。

 

1文目、2文目はそこまで難しくありませんが、3文目をどの接続詞を使って文をつなげるかという部分が1つ目の難しかったポイントです。そして最も難しかった部分が4文目の「というそれぐらいのことですよ」です。この部分をまずThat is enough."と書き、その後に"That is all."と書き直したのですが、この部分に関しては不安が大きかったです。"That's enough."は「もう十分!」のようなニュアンスを含んでいるためそもそも間違いです。ともかく悩みに悩んだので間違いの単語を使ってしまうほど悩みました。自信がなく投げやりになった所もあり、線を引いています。

 

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模範解答は"That's all I hope for."となっていましたが、"That's all."だけでも問題ないと思います。「というそれぐらいのことですよ」という日本語を英語で書くことは非常に難しいので、自分を登場人物に置き換えてみると「私が望むのはそれくらいのことです。」と感じなければ、この英文は書けないと思います。今回はまぐれでしたね。

 

最後の1文に関しても"move(心を動かす)"が使われていましたが、私は"touch(琴線に触れる)"という単語を使いました。若干のニュアンスの違いはありますがどちらでも良いと思います。個人的な見解としては"move(心を動かす)"の方が度合いが大きく、"touch(心に触れる)"の方が度合いが低く「少しでも」という英語を省きたかったので"touch"を使ったのですがそのあたりの解釈はどうでしょうね。

 

模範解答では「私は生きていかれるんです。」を"live on"で表していましたが、私は"get by"の方が良いのではないかと思っています(詳しい方いれば教えてください。)

 

絵から、何かを得たり、なにか考え方のヒントをもらえた、と思っている人がいるとしたら」この「思っている人」という表現に関して私は"he or she"と書きましたが、おそらくこの表現が最も適切です。解説にも「he or sheでも良いが長くなるためthey(somebody, anybody)でも構わない」のような記述があったと思います。"somebody"というよりは"anybody"の方が適切でanybodyとhe or sheという感覚は個人的には似ていると思います(間違っていればすみません。)

 

描いた甲斐があると思いますね。」も"reward"という単語が使われていましたが"reward"には「恩賞や報酬」など金銭的な意味合いも含まれるので個人的には"feel fulfilled"や"feel a sense of fulfillment"という単語の方が適切ではないかと思っています。

 

これを15分、20分で解き終えなければならないと思うとなかなか厳しいです。私の解答が模範解答に近かったと知るや否や血相を変えて書き直しを行っていました(笑)他の生徒も巻き込まれていたので、見ていて微笑ましかったです。

 

彼の英文和訳(英作文の逆)は私の上を行くことが何度もありました。私が解けなかった問題を解いたことも何度かありました。〇〇君のおかげで私も成長することができたと伝えましたが、これも本心です。本当にありがたいです。

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