英語塾GRIT

高校生で英検準1級・1級/CEFR B2を目指す和歌山市の英語塾

【読書】モモ

読書チャレンジ31冊目、『モモ』を読了しました。今回もKindleで読みました。

 

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児童向けのドイツ文学ということで、私が普段読んでいるビジネス書や実用書とは対極の位置にあるような本ですが、どっぷり浸かってしまい2日で読み終えました。

 

ある街に「モモ」という女の子が突然現れます。最初は不思議がっていた街の住民ですが皆がモモのことを好きになり、モモの周りには自然と人が集まるようになります。ところがある日、時間貯蓄銀行から来たという「灰色の男」が街に現れます。この灰色の男は人から時間を奪いその時間を命としています。住民は灰色の男の指示通り「効率的に」仕事をすることで仕事が増え、ものが増え、財産が増えていきます。ですが一方でモモの周りからは人がいなくなり、モモと一緒に遊んでいた子どもたちから笑顔が消え、大人からは「ひま」が失われました。そこに少し先の未来が見える「カシオペイア」という亀が現れ、モモをマイスター・ホラという老人に引き合わせます。そこからモモの反撃が始まり… というお話です。

 

小説を読むときは、登場人物の誰かに感情移入することが多いですが、「あー、自分は灰色の男なのかな」と思いながら読み進めていました。物語を最後まで読むと、一番近いキャラクターは亀のカシオペイアかなと感じています。

 

ちなみに「ひま」という英語が思いつかなかったので、ひまの語源を調べてみました。例えば「暇な時間何をしますか?」と尋ねるときは"free time"を使いますし、"leisure(レジャー)"も「余暇」という意味で少しニュアンスが異なります。すると非常に興味深いことがわかり、ひまの語源はギリシャ語で「スコレー」、英語では"school"に相当するようです。人間は「暇」な時間に学問や芸術を追求したという所から来ているようなのですが、皆さんはどのように思いますか。私も含め大人は子どもにとっての「灰色の男」にならないように気をつけなければなりませんし、子ども自身も「言われたことはするがそれ以上のことは考ない、楽しめない」そのような灰色の制服を着た学生にならないように気をつけなければならないとも思います。

 

日々の勉強や仕事に追われず、スマホにも過度に依存せず、ある程度の暇を作り、余裕がある生活を送りましょう。1冊、文庫本も購入し教室に置いておきます。

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