読書チャレンジ53冊目、『超訳 自省録 よりよく生きる エッセンシャル版』を読了しました。今回はKindleで読みました。
五賢帝の一人、マルクス・アウレリウスがナイトルーティーンの一環として書き続けた日記のようなものです。ローマ皇帝というと「ローマ帝国のトップ」ですが、凡人である自分への戒め(誠実に生きること、部下に対して感情的に怒らないこと、地位におごらないこと、死を受け入れ生を全うすることなど)、人民を束ね国を治める苦悩などが伝わります。
ヨーロッパの哲学や思想というとキリスト教の影響を受けたものを連想しますが、『自省録』はキリスト教が広まる前に書かれたもので古代ギリシャのストア派哲学の影響を受けているようです。『武士道』や『論語』に近く、非常に読みやすかったです。