前回の記事で「吉田松陰」について取り上げ、関連はないのですが『葉隠』という本にも少し触れました。ふと、「桐蔭高校」の「桐蔭」は何に由来するか?と疑問を持ちました。
蔭
私は出身校が桐蔭高校なのですが、履歴書や書類を書くたびに「蔭の字が難しいなあ」「蔭ってなんだか暗いなあ」と思いながら書いていました。よく見てみると、『葉隠』と「蔭(くさかんむりに陰)」が似ていることがわかります。『葉隠』は人(主君)の見えない所でも勉学・奉公に努める、というのが名前の由来のようですが「蔭」とはどのような意味かを調べてみると「草木の陰」という意味のほかに「人のみえない所」「人のおかげ」という意味があるようです。
桐
桐は何度切っても芽を出し成長するという性質を持った木のようです。また、伝説では鳳凰は桐の木のみに止まるというところから、花言葉は「高尚」を意味するようです。
桐蔭高校のHPを確認してみると「漢詩に由来する」が「確定的なことはわかっていない」とも書かれていました。どのような解釈が正しいかはわからないので私の憶測になりますが、「人のおかげで成長できる」「何度切られても(失敗しても)、人目につくことなく芽を出す(挑戦する)謙虚さや強さ」「そこからたどり着く高潔さ」そのような意味なのかと解釈しています。
もし高校生の頃に気づいていれば、もう少しまっとうな高校生活を送ることができたかもしれません。