読書チャレンジ65冊目、『茶の本 日本の覚醒 矜持の深奥』を読了しました。
日本語の"茶(ちゃ)"と英語の"tea(ティー)"、何のつながりもないように思える言葉ですがtea"のスペルをよく観察し発音してみるとテェァ、テェァ、ティァ、ティーと似た発音で、実は"tea"は「茶」を起源に持つ単語です。茶がアジアにおいて、またヨーロッパにおいて強い影響力を持ったことはその言葉を見ればわかりますね。
茶はアヘン戦争の原因となったり、ボストン茶会事件によりアメリカで紅茶の文化が根付かなかったりと何かと世界史で影響力を持つ植物です。日本では、千利休が茶道を大成させましたが、現代のわたしたちのほとんどは「なぜ茶が高尚な文化となり、茶器にそこまでの価値があったのだろう」と疑問を持つかと思います。ただ、戦国時代生きるか死ぬかという日々の中で、宗教的に、哲学的に、そして芸術として茶や茶室に安らぎを求めた人々の気持ちはわからないでもないかとも感じました。