今回は、「核融合」についての学習になります。
半年ほど前だったかと思いますが1名の生徒が「先生、核融合って知っていますか?」と話しかけてきました。「分裂させて生み出す核エネルギーではなく、融合させることによって核エネルギーを生み出す方法。そしてそのメリット。」は随分昔ですがニュースを見て知っていたので、そのような話をしました。
例えば、「エネルギー資源確保のための核の利用は促進されるべきか」というようなトピックで活用できる知識だと思います。議論が分かれるトピックだと思いますが、普段から生徒に話しているように、面接試験や英作文の試験では「自分の感情や思想は捨てて、プロコン書きやすい方で書く」ということを伝えています。
肯定側に立った場合
- ① 核融合が解決法になり得るということ
- ② 核融合とは何か / 従来の核エネルギーとの違いが何か
- ③ どのようなメリットがあるか
このような構成になると思います。英検1級の場合は60words前後がボディ1つ分の目安になりますので、60words前後を目安に書いてみたいと思います。
①One solution to this problem is nuclear fusion and scientists hope that this new technology has huge potential.
(この問題の解決法の1つは核融合で科学者はこの新しい科学技術が大きな可能性を秘めていると期待を寄せている。)
②Nuclear plants today use fission where an atom is spilt to produce energy. However, fusion is the oppisite. Nuclei are combined to create a heavier atomic particle.
(現在、核施設は原子を分裂させるfission(分裂)という方法でエネルギーを生み出している。しかしfusion(融合)は反対だ。より重たい原子粒子を作るために原子核が組み合わされる。)
③The virtue of this technology is that no nuclear waste or dangerous radiation is produced.
(この技術の利点は核汚染物質や危険な放射能が生み出されないということだ。)
これで60wordsちょうどです。60wordsで収めるのは逆に難しいです。②に関しては内容によっては書く必要はないと思いますが「核融合」は比較的新しい技術で採点官の中には「核融合」という言葉を知らない方もいると思いますので今回は②の部分を出来る限り丁寧に書きました。
おそらく「遺伝子組み換え」でしたら②の部分は省く(多くの方はなんとなく知っている)でしょうし、似たようなトピックで「遺伝子編集」でしたら「遺伝子組み換えと遺伝子編集がどのように異なるか」ということを詳しく書くだろうと思います。それが採点にどのように影響を与えるかはわかりませんが、採点官の方が読みやすい内容の英文を書くということを心がければポジティヴな結果になるだろうと思います。