昨日、1名の生徒が「どうして下級生の生徒の英語力が伸びているのに俺は…」と話していました。
その話をしていたそばの本棚に今私が読んでいる「ビブリア古書堂の事件手帖」という本が置かれていたので、その本の裏を見せ、「この本のあらすじを読んでみてください」と伝えました。
結果は、1行半でギブアップでした。「日本語読むとか、無理っす」と言って笑いながら返却され「英語力が伸びないのはそういうところですよ」と伝えました。
文字を読み、その情景をイメージすることは国語でも英語でも非常に大切だと思います。「鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。」という1文からあらすじが始まりますが、鎌倉がどのような場所かを想像し、そこに佇んでいる本屋さんを想像することができるでしょうか。
また、「繋げる」ことも、日々の生活の楽しみの1つであり、学習においても重要なことではないでしょうか。例えば、「栞子さんと謎めく日常」が副題となっていますが、「栞」は日々使っているのもので私は教室に1つ、家に1つ置いています。
この栞は風車のデザインが気に入って購入したのですが、風車は江戸時代~明治時代にかけて子どものおもちゃとして使われていました。風車には「時代が動く」という意味合いも込められているようですので、江戸時代から明治時代への時代の移り変わりに合ったおもちゃだったのではないかと思います。
最近の入試では、知識の暗記よりも資料の読み解きや、当時の人々が使っていた生活用具などに関する出題が多いので、そこから江戸時代のおもちゃについて調べると入試対策にもなると思います。
「ビブリア古書堂の事件手帖」は2023年3月時点で10作出版されていて昨日4作目を読了しました。3作目か4作目で「レ・ミゼラブル」の話がでてきて、読んでみようと思い「レ・ミゼラブル」を2冊購入しました。(映画は見たことがあります)
「レ・ミゼラブル」の時代背景は、以前読んだ「モンテ・クリスト伯」の時代背景と似ています。
学生の頃ですが、母に半ば強引に薦められて「ベルサイユのばら」をコミックで読んだことがあるのですが、この3つのシリーズを読めばフランス革命~ナポレオンの失脚とその後までのフランス史の学習にもなると思います。
今週から春休みが始まりますが、多くの学生が「勉強」と「スマホ / ゲーム or 遊び」で終わっていくのではないかと思います。読書に限らず、勉強とスマホ以外の何か、それが学習につながる何かならさらに良いと思いますが、ぜひ何かに取り組んでみてください。