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【4月20日】英作文の学習

中学生の生徒は文法学習の一部として、高校生の生徒はインテンシブに和文英訳、自由英作文の学習を行っています。中学生の生徒も、高校生の生徒も英作文の学習に関しては「苦労しているな」と感じます。3人称単数の間違いや時制の間違い、過去に間違えた問題の類題を間違えている場合は自力で答えを出せるまで答えを教えないのでそのようなミスが重なる生徒は授業中に授業が終わらないことが多くあります。

 

和文英訳

 

まず和文英訳の学習ですが、間違いの原因の大部分はケアレスミスです。少し自慢のようになってしまうかもしれませんが、私が中3時の英語の定期テスト、実力テスト10回程の平均点は96.2点でした。当時の私の英語力はGRITの生徒より低いはずですが、定期テストの点数が高かったのはケアレスミスがほとんどなかったというところだと思います。ケアレスミスで点数を引かれた記憶がほぼありませんし、普段の学習、宿題でも3人称単数の間違いや基本的な時制の間違いをしたことがほぼなかっただろうと思います。まず基本的な間違いをなくすために「普段から丁寧に学習する」ということが重要で、最近は字を雑に書いている生徒に対してはペナルティを課しています。

 

自由英作文

 

自由英作文に関しては「アイディア」と「英文の質」の2つが重要になります。

 

まず「アイディア」に関しては的を外さないことが重要です。そのためには

  • 他教科(特に理科と社会)をしっかり学習すること
  • 新聞を読んだりニュースを聞いて自分の考えを持つこと
  • プロコンの両面からそのトピックを分析すること
  • 英文を書いた後に模範解答を確認して自分の書いたアイディアと模範解答のアイディアを比較すること

などを意識して学習に取り組んでください。

 

英文の質」に関しては、IELTSで満点を取得した英語講師の方がお話されているように、私も模写が非常に大切だと考えています。

 

 

質の高い英文を読み、そのリーディングで使われている表現を自分の英文の中に不自然にならないように組み込んでいく、そのような学習です。(その際に、和英辞典を使っている生徒がいるのですが、和英辞典で調べてつなぎ合わせた表現を用いた英文は不自然な英文になっていることが多いので和英辞典は使わないことが好ましいです。)

 

英文の質を高める学習として高校生の生徒は"Unlock"という教材を使用しています。

 

 

ケンブリッジ大学出版のアカデミック教材で、英検や大学入試の長文学習、英作文学習に対応した教材です。実際にUnlock3の長文の1つ、「赤リスと灰色リス」の長文は英検準1級(本試)・共通テスト模試(リーディング)・共通テスト模試(リスニング)で出題されていました。トピックも好奇心をそそるものが多いですが、アカデミック調の英文が非常に美しいです。

 

生徒の学習としては、家で宿題として英文を読み問題に答えます。授業ではこのような記述形式のテストを行います。テスト中は教科書を見ることはできませんので、「英文」と「内容」をしっかりと覚えてこなければなりません。

 

そしてその長文のトピックに関する自由英作文のテストを行います。

 

自分の意見を書くというよりは、リーディングに出てきたアイディアと表現をまとめる、そのようなテストです。英検の英作文に出題されるトピックを想定しているので、英検対策にもなります。生徒が書いた英作文はその場で添削され10点満点のスコアがつけられ、間違えた部分に関して解説を行います。

 

生徒からは「Unlock課題」と呼ばれていて生徒は恐怖しているのですが、私個人的には大学受験前のすべての学習はこの「Unlock課題」につながり、「Unlock課題」の質が英検の合否、大学受験の合否にも影響すると考えています。

 

文法と語法

 

英作文は文法と語法の組み合わせですので、それぞれの学習も非常に重要です。文法とは何かというと「言語のルール」のことでさらに詳しく説明すると「語の並べ方のルール」のことのようです。問題を解くためだけの文法学習ではなく、文法のニュアンスを正しく理解し、「問題を解くこともでき、英文を書くことができるようになる文法学習」を行う必要があります。

 

GRITで行っている文法学習ではそれぞれの文法を正しく理解できているか確認を行っています。

 

社会人の方は"Grammar in Use"のような海外で出版されている教材を使用するのも良いと思います。

 

書名の通り、「使うための英文法」の教材で英作文の問題演習が多く含まれています。最新が何版かわかりませんが、私も"Intermediate(中級)"に関しては第2版、第3版、第4版の3冊を使って学習しました。

 

語法として最も重要なのが「動詞」で動詞を使う際はこの動詞が自動詞か他動詞か後ろに目的語を2つ続けることができるか形容詞を続けることができるか、そのように意識して学習することが重要です。例えば、happenは自動詞ですので後ろに名詞を続けることができませんがhappenの後に名詞を続けて書いている生徒の英文を何度も見ました。

 

そして「コロケーション」です。コロケーションは単語と単語の相性のようなものですが、違和感のない英文を書くためにはコロケーションの理解も重要です。おそらく他の英会話学校や塾には置いていないと思いますが、GRITには2冊コロケーション辞典を置いています。

 

単語の学習をする際も、ただスペルと意味を覚えるだけではなく様々な辞書を確認しコロケーションも学習するように心がけてください。

 

私は単語を学習する際は"Cambridge Dictionary""Oxford Learner's Dictionary""ロングマン現代英英辞典”の3つの英英辞典に単語を打ち込み、「発音」「意味」「語源」「コロケーション」などを確認するようにしています。

 

 

 

共通テストの点数が上がっている生徒、英検に合格する生徒、定期テストの点数が上がっている生徒は実際に多く素晴らしいことですが、その点数が必ずしも英語力を反映しているわけではなくテストの点数だけで英語力を判断するのは非常に危険です。「共通テスト」や「英検」に特化した学習を行っているので目に見える結果が出ているのであって、質の高い英文を英検や大学入試の英作文で書くことができるようになるために学習しなければならないことはまだまだ多くあります。そしてそれは生徒の皆さんだけでなく、英語学習を続けている私も同じです。まずは丁寧に、正しく、そして深く学習を行いましょう。

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