昨日も補習終了後に、【滋賀大学】【青山学院大学(経営学部)】の過去問の英文を読みました。
毒ヘビの解毒剤
滋賀大学の2つ目の長文は毒ヘビの解毒剤がトピックで、解毒剤のビジネスが下火に向かう中でいくつかの企業が行っている取り組みが紹介されていました。解毒剤ビジネスについて考えたこともなかったので、読んでいて非常に興味深い内容でした。
問題解決能力
青山学院大学の1つ目の長文は「問題解決能力」がトピックで、問題に対して複数の視点からアプローチすることが重要、そのような内容でわかりやすい内容だったと思います。
才能か努力か
青山学院大学の2つ目の長文は「トップレベルのアーティスト(アスリート/学習者)を育てるためには才能、努力のどちらが重要か」というものでしたが、『超一流になるのは才能か努力か』という本からの抜粋で以前に読んだことがあったものでした。
ある音楽学院のバイオリン奏者をA(一流)、B(優秀)、C(並)の3つのグループに分けそれぞれのグループにどのような共通点・相違点があったかというもので、英語学習にも適用できる内容です。
まず共通点としてはA,B,Cすべての学生が「練習は楽しくない(一方で独習が最も重要)」と答えたということでした。また、10代の若者にとって共通して、ショッピングや外出、パーティー、娯楽、それらの誘惑との戦い、そのようなことも書いていました。
相違点としては「練習時間の量」でした。期間は忘れましたが18歳になるまでにCのグループの練習時間が約3,000時間、Bのグループの練習時間は約5,000時間、Aのグループの学習時間は約7,000時間とCとAのグループには倍以上の差があったということでした。
当たり前のことと言えば当たり前のことですが、「トップへ登りたければ楽しいことを我慢して楽しくない練習をしなければならない」、当たり前のことが書かれていたので英文としては読みやすかったと思います。
その他トップレベルを育てるために以下の点がポイントとしてあげられています。
- ①独習(グループではなく一人で没頭する練習)
- ②意図的練習(指導者からの目的を持った指導/コンフォートゾーンから出た練習)
- ③練習メニュー(習熟と達成の過程で練習メニューを変更する)
- ④スケジュール(1日のスケジュールを組む)
GRITの学習・指導と言う点では、①に関しては「自習」の重要性は特に最近強く指摘しています。平日の授業に関してもどちらかというと個別学習の要素が強いです。②に関しても平日の学習は基本的には個別で読み書き(文法/リーディング/ライティング)、土曜日の学習はグループで聴く・話す(リスニング/英会話)とわけています。③に関しては非常に細かいカリキュラムを作成しています。
昨年1名の女子生徒が「GRITの学習の流れやばい(うまく進み過ぎて)」、また別の女子生徒が「特別なことはしていないけれど乗っかって勉強してればめちゃくちゃ英語力伸びた」と話していましたが、私はそこまで指導や説明が得意というわけではないので、おそらくカリキュラムや目的に応じた学習という所だったかもしれません。
④スケジュールに関しては上級生には何度もスケジューリングの重要性は伝えているのですが、乗り気ではないので私一人でやっています。もしこれを生徒自身が自らの意思でできるようになると、もっと学習がよくなるだろうとは思っています。
この予定帳は私の自作で、1週間でどの技能において何の学習を行うかを書くためのスペースがあり、英語学習に特化していますが、使い方では他教科の学習にも適応できるようにしています。
この取り組みを始めて1年程経ちますが、最初はうまくいきませんでした。ただどのビジネス書や学習に関する動画にもスケジューリングの必要性は紹介されていて、絶対に克服しなければならないと感じ、手帳の改良も重ね、今に至ります。
GRITに関しても開校してから一貫しているのが「英検準1級・1級 難関大合格を目指す」という方針です。目指している所は常に英検準1級・1級、大学受験に関しては立地上、和医大や阪大、大阪公立大学を目指している生徒が多いのでまずは志望校を下げないように、そして英語を第一教科にして、共通テストで85%、2次試験でも80%を超えることです。
学習量は多く、課題が終わらない場合は別日や日曜日の補習も必須です。その週の課題はその週に終わらせるということ、1問1問に全力で取り組み、間違えた問題に対してはすべての問題に対してしっかりとアプローチさせています。
学習の過程ではぶれてはいけない、GRITで絶対に英語で登り詰めるという意志を持ち続けることが重要で、挑戦や競争を楽しむことができるなら他の学生に差をつけられるとも思います。インスタやカラオケやゲームのような悠長なことを言っている余裕はない生徒もいるように思いますが…