今日の授業で生徒に配布しますが、英検と大学入試のレベル感をまとめました。GRITの生徒だけでなく保護者の方、また、外部の方にとっても役立つ情報があると思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
英検2級と共通テスト
- 英検2級と共通テストでは英検2級の方が易しいと感じている生徒が多い。
- 共通テスト(リーディング)はすべて長文。明らかに外れになる常識を問う選択肢も多いので、単語を覚えている限り集中して解けば50点前後は誰でも取れる。問題数が多いので集中力のない生徒は点数が上がらない。リスニングも同様、時間と集中力との勝負。
- 英検2級合格 ⇒ 共通テスト の順で対策
英検2級と英検準1級と共通テスト
- 語彙、リスニングで2級とレベル感の差がある。特にリスニングPart2は1級と差があまりないように感じる。
- 英検2級合格から早い生徒で1年、2年程かかる生徒もいる。1年以内で合格した生徒はGRITでは現状ゼロ。適切な力をつけて高1の間に2級に合格することが準1級合格につながる。
- 英検2級合格からすぐに英検準1級の対策を行うことは難しい。英検2級合格 ⇒ 共通テスト80%(対策期間8か月程度) ⇒ 英検準1級合格(対策期間8か月程度)が英検準1級合格までの学習期間の目安。
英検準1級と大学入試2次試験
- 2次試験での出題は阪大外国語学部 / 神戸市外大のような総合型(長文 / 和文英訳 / 英文和訳 / 自由英作文 / リスニング)、長文和文英訳型(長文2-3題+和文英訳)、長文自由英作文(長文2-3題+自由英作文)がベース。私大は原則、マーク形式。大学、年度にもよるがボーダーが60-65%程度。英語を得点源にするのであれば80%を目指して学習しよう。2次試験模試で安定して8割をとれるようになるまでは気を抜かないように。
- 英検準1級を出願資格、加点・満点扱いする大学は稀(関大外国語学部、国際教養大学など)
- 英検準1級合格と大学入試の出題傾向は異なるが、英検準1級を有している生徒が2次対策を行った場合、比較的早い段階で旧帝大 / 医学部の過去問で70-80%程度をとる生徒が多い。英検準1級レベルの英語力を有することは入試で有利。
- 最難関私大(早慶上智の一部の学部)、医大の一部(和医大/京都府立医科大など)は英検準1級のレベルを超えている。これらの大学を目指す生徒は英検準1級は必須。早慶上智を志望する生徒は英検1級を目指そう。
- 英検準1級と1級の間にそこまで大きな差はない。
- 大学入試の2次試験は「単語や文法の知識量=得点」というわけではない。何百という入試の過去問を解いてきたが、IQを測るような問題(千葉大 / 信州大医学部 / 上智大)、想像力を測るような問題(東大英作文)、言語能力を測るような問題(京大和訳/英作文)、生き方・思考力を測るような問題(阪大英作文/筑波大)など様々である。多くの長文は歴史や地理、天体や生物、時事や社会に関する内容。特に上のレベルを目指す生徒は英語力や点数だけにとらわれず、総合知の習得を目指した学習を心がけよう。