先週の授業で前回のブログ記事を生徒に読んでもらいました。
全てが役に立つ情報ではないと思いますが、いくつかは参考になるところもあったでしょうし、参考にすべきところもあったと思いますので、中3/高1の生徒は日本語で、高1/高2の生徒は英語でディスカッションを行いました。
「定期テストの準備」について話している生徒、「自らの意思で学習することの重要性」について話している生徒、「人生の計画」について話している生徒、「遊びの量」について話している生徒、「自分以外の誰かのための努力」について話している生徒、「言語の重要性」について話している生徒、いろいろと話してくれました。思っていた以上にしっかり読んでくれていて驚きました。一方で、この記事を読みプレッシャーに感じる生徒、私の取り組みを非常識と捉える生徒もいると思いますので、実際には全てが全てポジティヴなフィードバックではないだろうと思います。(それはそれでOKです。)全体を通しては現在生徒が抱える問題点と私自身が学生時代に抱えていた問題点がリンクしている部分が多かっただろうと思いますので、参考にできる部分は参考にしてください。
スタートライン
1名の生徒に「先生、何でもできるんですね」と言われたのですが「何もできない凡人が必死なんです」と返答し、「昔、阪大に合格した生徒から『先生が一番成長したと感じたのはいつですか?』という質問を受け、『自分が凡人か、それ以下とわかったときです』と答えました」と伝えました。その後に「先生、凡人とわかって辛くなかったですか?」と質問されたのですが、「背伸びする方がしんどいので楽になったよ。何より努力が苦痛ではなくなり、自分は周りに努力させてもらっている、それまでも努力させてもらっていたと気づいた。」とその時に返答しました。
自分の弱点や問題を自分事と捉えることができて初めて学習面においても「成長」や「向上」のスタートラインに立つことができるので「それに気づいているだけでも〇〇さんは他の学生よりも少し先の場所にいます。すぐに全てが改善するわけではないので、『その時』が来るまで考え、少しずつ前に進みながら学生生活を過ごしてください」と話をしました。
自分事として捉える
以前にもお話したように夏期講習では「音読の秒数を適当に書く」「発展問題を飛ばす」「翻訳機の使用」「スケジュール管理」など小さい問題ですが様々な問題がありました。最近では「文字を雑に扱っている(字の丁寧さ、問題文を最後まで読まない、ケアレスミス、答え合わせの不備)」「学習した内容が積み重なっていない(不定詞を学習し動名詞の学習に移ると不定詞の内容を忘れている)」など学習に関する問題もまだ残っています。残念ですがそのような取り組みをしている限りは勉強をしても思ったほどは学力は向上しません。叱ったりはせずにそれぞれに対して「何が問題か」ということを話をしたつもりですので後はそれを自分事として捉え、今後の学習、次の冬期講習を前回よりも良い学習にしてください。