1名の生徒から「先生、いつ休んでいるんですか」と話しかけられました。今年に入って、特に年度が変わってからは5,6回同じような質問をされた気がします。7年間、2000日以上、1度も仕事を休んだことがなく、今週だけでも終業時間が28時を超えることが3,4回ありましたので、ゆっくりお酒を飲んだりYouTubeや映画を見たりするのは夢のような話です。
といっても映画を見たりお酒を飲むことを望んでいるわけでもないので、個人的には仕事にまい進できる最高の日々を送っています。
いろいろと声掛けしてくれる生徒は気を遣うことのできる優しい生徒たちなのですが、「気にかけてくれることはありがたいですが、自分のことを考えてね。」と返答したり、男子生徒に対しては「『疲れる』って何語かな?日本語にそんな言葉は存在しないです。」と返答することもあります。保護者の方に対しては「充実して仕事をさせていただいています。」と返答することが多いです。
嫌々仕事をさせられているわけではなく自身が選んだことで、高校生で英検準1級や1級に合格を目標としていて、これまでの「高校生で英検2級」という常識を覆し他の塾では達成できないことをしているというロマンのようなものもあり、何よりも「勝つまで休むなどありえないだろう」という気持ちもありますので、私は相変わらず元気にやっています。生徒の方が疲れていることが多く、「顔をあげろ」などと声がけすることは多いです。
日々、様々なやり取りがありますが昨日は英検準1級の学習について何名かの生徒に話をしました。英検準1級に関しては、数字の上では全高校生の0.1%以下、体感でも進学校の生徒で2-3%程の生徒しか合格することができないというのが現実ですので、それを知ればどれほど難しい試験かということがわかると思います。厳しい言い方ですが、ほとんどの高校生が挑戦し、合格できずに終わる試験です。
昨日の授業では、この夏から準1級の対策を始める数名の生徒に覚悟を問いました。準1級や1級の対策といっても英単語や英語の勉強をしていれば達成できるというものでもなく、勝負事ですのでスポーツと似た部分が多く、気力や体力、挨拶、整理整頓や服装などの身だしなみ、時間や感情のコントロール、スマホの使い方、他者への思いやり、細かい話ではカバンの装飾品の数や爪の長さ、飲食物(炭酸飲料などを常飲していないか)などに指導が及びます。例えば、GRITでは授業中の足組や肘付き、スリッパをきっちり履いていなかったり、イライラして指を鳴らしていたり貧乏ゆすりをしていればペナルティというルールがあります。体験授業の生徒でも注意が複数回になれば容赦なくペナルティーを課すので、厳しいと感じる生徒もいるかもしれません。
そして準1級対策の授業では週6時間の授業(うち半分が英会話)+宿題が週6時間、計週12時間程の学習がベースですのでそれを半年以上続ける気力や体力があるか、その中で諦めないといけないことも出てくると思いますので選択することができるか、準1級を目指す生徒は厳しい勝負の世界に身を置いて頑張ってくれています。
その学習の様子を見て「子どもが可哀そう」と思えばおそらく合格は遠のきます。生徒のことは大切に思っていますが、可哀そうと思うことはありません。目標がありそれにまい進することのできる学生はほんの一握りで、多くの学生が目標もなく何となく日々を過ごしています。目標がある生徒はむしろ幸運です。
人から言われてやっていれば苦行で我慢と感じるかもしれませんが、自分の意志であればそれをストレスと感じることも少ないはずです。むしろ目標を達成できないことの方が余程ストレスです。
以前、生徒を集めて、「準1級や1級の試験の前は、勉強したくてしたくてたまらなかったのですが、今皆はどんな景色が見えているのか。人から言われて渋々やっているような濁った景色では準1級や旧帝・医学部に合格する資格はなく、何年かかっても合格できないよ。」と話したこともありました。
厳しそうな話もしましたが実際にはシンプルで
- 普段、当たり前のことを当たり前にすること
- 時間や感情のコントロールをすること
- 週12-15時間程度英語学習の習慣をつけること
- 一時的に他にできないことも増えるがしばらくは諦めること
話が長くなりましたが覚悟を決め今から取り組めば、SCBTも含め来年の1-3月の英検で合格の可能性は十分にあり得ます。必ず合格を勝ち取ろう。