IAE 英語塾GRIT

英検準1級・1級合格、難関大合格、語学留学、海外大学院進学を目指す和歌山市の英語塾・英会話教室

応援される生徒

 

リーディング学習

 

昨日の授業で高1の1名の男子生徒から「(長文の正答率が悪く)後で読み直したらもっと正解できるんですけど、どうして1回目解いたときに間違えるんでしょう。」という質問を受けました。

 

その生徒が質問をしてくれる前に別の大学生の女子生徒の英作文の指導を行っていて、1文を考えるのに15分程時間を使ってしまいました。その英作文のトピックが"Can international terrorism be eliminated?国際的なテロをなくすことは可能か)"という準1級~1級レベルのもので、学生にとっては当然難しいものですね。

 

ある1文のクォリティが不十分で一緒に考えていました。自分が書きやすいように、深く考えずに書いて良いのであればすぐに書くことのできるレベルのものですが、生徒が使っている単語レベルに合う単語を選び、それまでに使った単語の繰り返しを避け、出来る限りその生徒の意に沿った内容・文法・語法の英作文となると、1文を書くのも文によっては10分や20分かかることもあります。

 

長文の質問をしにきた生徒にそのやり取り(1文書くのでも15分かかることもある)を話し、「単純に詰めが甘いのでは」と返答しました。今週は別の高2の女子生徒の長文の詰めも甘く正解できるはずの問題で多くの間違いがあり「なぜそう簡単に妥協できるのか」と注意された生徒もいましたし、また別の高1女子生徒も同様でした。

 

チェックの語源

 

中学生の文法指導・高校生の文法/英作文の指導では「1問も間違えてはいけないし、1語も間違えてはいけない」と話しています。もちろん考えてもわからない問題もありますので1問も間違えてはいけないというのは非現実的な要求かもしれません。ただ「多少間違っても良い」と思って問題を解いたり英文を書いていると、自分が想定している数倍の間違いがあるものですので「1問も間違えない、1語も間違えない」という気持ちで問題を解き、英文を書いてもらいたいと思っています。

 

少し前に1名の中3生の男子生徒が「チェック終わりました」と言って、解き終えた文法の問題を持ってきました。確認してみると漢字の間違い・クエスチョンマークや3人称単数、時制など様々な間違いがあったので「チェックの語源を知っていますか」と尋ねました。

 

チェックはチェスのチェック(メイト)から来ています。相手のキングを追い詰めるという状況で、将棋の「王手」と同じ状況です。ですので、チェックを日本語に訳す際「確認する」という意味をぱっと思い浮かべると思いますが、どちらかというと「詰める」というニュアンスが強い語です。「チェックとは『相手のキングを追い詰める』という意味を含む言葉なのですが、キングを追い詰める程、詰めて見直しをしたのかな。」と伝えると、「もう1回チェックします。」と教材を持って再確認していました。

 

保護者の方は「どうして中1や中2の簡単な学習内容でこんなにも定期テストの点数が低いのだろう」と疑問を持った方もいるかもしれませんが、ほとんどの場合は詰めの甘さです。では詰めの甘さがどこから来るかというと、「早く帰ってゲームをしたい」「早く帰ってスマホを触りたい」「塾の課題などどうせ成績に入らないから適当で良い」というような考えから来ているのだと感じています。

 

ここ数日は明け方の5時や6時まで仕事をしていることも多いのですが、個人的には早く終わらせるよりも「納得できるまで」という気持ちが根底にあり、英語の指導にも反映されているかもしれません。GRITで英作文の指導を受けた生徒はその詰めの厳しさに驚いていると思います。細かい所ではtheの役割、どの単語が可算名詞でどの単語が不可算名詞か、例えば"technology(科学技術)"は基本的には不可算名詞で使われることが多いですが"technologies"として使うこともできますのでどのような場合にtechnologiesが使われるか、noの後に単数/複数両方が来る場合がありますがその違いは何か、今日の授業では「着く」を意味するget toとarrive atをどのように使い分けるか、そのような部分まで指導を行っています。

 

何名かの生徒が「ライティングの意識が変わった」と話してくれていて、実際に英検のCSEスコアでライティングセクションで点数が上がっていました。

 

意識を変える

 

普段からそのようなことばかり話しているというわけではないのですが、「教室は戦場」と生徒に話すこともあります。また、スポーツをしていた経験から、「練習を試合、試合を練習の感覚で」と伝えることもあり「意識」の部分の指導をすることは多いです。

 

意識が変わらない限り、誰が教えようが、どの教材を使おうが、何時間勉強しようが大した結果にはつながらないと感じていますので以前からの繰り返しになりますが「時間」「挨拶」「姿勢」「身だしなみ」「整理整頓」「字の丁寧さ」「睡眠」「スマホとの付き合い方」「食事」など、本当に成績をあげたいと思うなら勉強の前にすべきことが多くあります。

 

最近では中2の男子生徒が1か月で3回程遅刻をして、3回目の遅刻の際は筆箱を忘れてきて「筆記用具を貸してください」と言われたので「貸しません。」と伝え、「本番の試験で遅刻したり、本番の試験で筆記用具を忘れたりしますか」と問いました。

 

別の中3の女子生徒も似たようなことが続き、このようなことばかり話していて鬼のようだと自覚していますが「子どもだから生徒だからと言って常に大人や先生から応援されているなど思わない方が良いですよ。」と伝えました。「ただ、子どもの皆さんは失敗が許されます。」と伝え、中3の男子生徒にも「しんどいことがあったり、うまくいかないことがあれば必ず自分の気持ちを伝えた方が良いです。素直に心を開けば、周りは必ず助けてくれます。」とも話しました。

 

応援される生徒

 

先週の授業ですが、高卒生の女子生徒の授業で長文の解説が長引き本来すべきはずのリスニングの学習をする時間が残っていませんでした。お迎えもありますので「今日はここまでにしましょうか」と伝えると、「リスニングが残っています。リスニングやります。」と伝えてくれたので「そうですね。『今週は時間がないのでやらなくて大丈夫』、そういった妥協がダメなんですね。その通りだね」と話しました。

 

その後別の部屋に移動すると高卒生の男子が英検準1級のリスニングの学習をしていました。何度か英検準1級を受験し自身の弱点がリスニングと自覚しているようで、最近はGRITへ自習しに来てリスニングを学習している様子を見かけることが多いです。自分の弱い部分を重点的に学習するのは当たり前のことですが、実際にそれができる生徒、特にリスニングの学習をしている生徒はほとんど見たことがありません。

 

どのような生徒が応援され、どのような生徒が応援されないか、というのは明白です。打算や妥協なく学習に取り組むことのできる生徒、他者への気配りができる生徒、個人的には失敗を次にいかそうとする生徒や弱点を克服しようとしている生徒は応援したくなります。

 

受験でも「運」と言いますが、運の大部分は人からの支援や応援が占めていると感じています。周りから応援される学習者になってもらいたいですね。

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