先週の定期試験、英検の結果を受けて生徒と話をしています。また、高校3年生は模試の季節です。これから11月にかけて毎週のように模試が続きます。
皆、それぞれに悩んでいますね。あまり生徒と話し込むことはないのですが、遠くから見ていてもわかります。「目標と今の自分の学力の乖離」「浪人を視野に入れるべきか」「自分に英検準1級は合格できるのだろうか」「本当はもっと勉強しなければならないのにスマホを触ってしまう」「英語と同じように他教科が伸びない」、実際に一番まずい状況の生徒は「悩みがない」「うまくいかないことは誰かのせい（テスト問題が悪い、先生の教え方に問題がある）」ですので内省しているということは成長過程にいるということでもあります。
置かれている状況はそれぞれですのですべての生徒に響く言葉かどうかはわかりませんが、「信じること」すなわち「深く考えない」ということです。
学習の戦略を立てたり、学習法を再考したり、家族と話し合ったり、どこの塾で勉強するか比較し考えたり、考えることは尽きずそれはそれで大切ではあるのですが、目標を設定し腹を括って周りを気にせず無我夢中でゴールに向かって進んでいくと悩みや不安もいつも間にか消えていくものです。
本当にゴールが明確でそれを達成したいという情熱があれば頭よりも先に体が動くはずです。スマホも暇つぶしのツールから目覚まし機能と音楽プレーヤーとなります。スマホを触る暇さえもなくなります。
何かミスをしたりうまくいかないことがあっても、分析し、次に同じ失敗を繰り返さず、さらに良くできるのであれば一見失敗のように思えることさえ「最高の経験」と感じるはずです。
そして小さな結果が積み重なり、その規模が少しずつ大きくなり、重要な試験の前に自信をもって試験に臨むことができるようになり、結果を受け入れることができるようになります。
少し前に中1の生徒に対し、「壁に言葉を書いて貼るのであれば何という言葉を書きますか？」と尋ねると「千里の道も一歩から」と伝えてくれたので、その英訳を一緒に考えました。" The first step, and every single step after it is important to reach your goal."（目標を達成するためには、最初の一歩、そしてそれに続く一歩一歩が重要です。）
志のある全ての学習者が心に刻むべき言葉かもしれませんね。
英語に関してはマイルストーンが英検であり、高校としての最終ゴールが大学受験です。受験生はこの数か月で進路が決まり、多くの高2生は来春が英検準1級のタイムリミットです。全員がポジテイヴな結果を残せるとは限らないですが、悔いを残さないように、まずは身の回りを整え、姿勢を正し、前に進み続けてください。
