読書チャレンジ71冊目、『代表的日本人 徳のある生きかた』を読了しました。
今、「コンテンポラリー・クラシックス 今こそ名著」のシリーズの本を何冊か読んでいます。先週は『茶の本』『武士道』を読みましたが、この『代表的日本人』、そして『茶の本』『武士道』の3冊は英語で書かれ外国人読者を想定したものとなっています。明治時代に書かれ、日本人の心を表す3大名著と言われているようです。
代表的日本人は「西郷隆盛」「上杉鷹山」「二宮尊徳」「中江藤樹」「日蓮」の5人が取り上げられ、様々なエピソードが紹介されています。またここでも上杉鷹山が出てきました。完全無欠の名君というイメージがあったのですが、上杉鷹山も失敗し重臣に叱責されたことがあったというエピソードを知り少し驚きました。その時は失敗への恥の気持ちから食事が喉を通らなかったようです。
上杉鷹山ほどの人間でも失敗するわけですから、私たちも失敗続きの日々だと思います。私自身も普段の指導の中で間違えることがあり、生徒に対して頭を下げて謝ったことが何度かあります。その姿を見たことがある生徒もいると思います。
失敗したときは他責や自己弁護をするのではなくまず誠心誠意を込めて謝罪すること、償えることがあるなら償うこと、そして次に同じ間違いをしないように振り返り改善すること、この3つだと思います。
一方で他人の失敗は2,3度は許すべきだと思います。それ以上続いた場合や仮に1度の失敗でもいじめのような他人を故意に傷つけるような場合は厳しい言葉や罰則も必要かもしれません。