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英検準1級・1級合格、難関大合格、語学留学、海外大学院進学を目指す和歌山市の英語塾・英会話教室

英検1級以上の英単語帳

今回の記事では、単語学習についてお話します。

 

~英検準1級レベルの英単語

 

ネイティヴの会話の約90%は3,000語程度で行われているという研究結果が出ていて、その単語はlongman3000やoxford3000といったリストにまとめられています。

Endmatter_Margins.indd (lextutor.ca)

Browse Oxford 3000 word list from a to ally in Oxford Advanced American Dictionary at OxfordLearnersDictionaries.com

 

たとえばlongmanのオンライン辞書で"available"という単語を調べてみるとS1W1と記されていますが、S1はSpeakingで最もよく使う単語、W1はWritingで最もよく使う単語という意味です。

 

 

W1の横に見えるAWLは「アカデミック英語でよく使う単語リスト」を意味していて、英検やIELTSの英作文で好まれる単語です。

Microsoft Word - AWL Rev.doc (pearsonlongman.com)

 

英検準1級対策コースで使用している"Reading and Vocabulary Focus"というリーディング教材では各Readingで6つ程度のAWLに含まれる単語が取り上げられていて本格的にアカデミック英単語を学習できる教材です。

 

3,000語が多いか少ないかということですが、リストをざっと見てみると英検2級~大学入試レベルの単語で「このレベルの英単語でコミュニケーションができるのか」というのが多くの方が持つ感想だろうと思います。

 

また、oxford3000の上位になるoxford5000は英検準1級レベル(中級者~準上級者)となっています。

American_Oxford_5000.pdf (oxfordlearnersdictionaries.com)

 

英検準1級~1級レベルの英単語

 

英検準1級や1級の単語は非常に難しいと言われています。確かに2級の単語と比較すると難しいですが、1級レベルの単語はネイティヴの方はよく使っていますし私も会話の相手がネイティヴであれば使うこともあります。例えば休火山は"dormant volcano"と言いますが、このdormantという単語は準1級~1級レベルの英単語で使えるものなら使いたいレベルの単語だと思います。linger(ぐずぐず居残る)という単語もDon't linger in the classroom. If you have nothing to do, go straight home.(教室にぐずぐず居残るな。することがないなら、まっすぐ家に帰りなさい。)のように日常会話でも使う単語です。

 

ですので英検1級レベルの単語は日常英会話でもよく使いますので出来るならそこまで学習した方が良いだろうと思います。

 

ここからは私が実際に使った単語帳を何冊か紹介します。(英検1級を0として易しいものを-、難しいものを+でレベルわけしています。)

 

Distinction2000(-2)

 

英単語のレベル自体は英検2級~英検準1級~英検1級準備レベルなのですが、英検準1級の復習にちょうど良い教材です。例文が実用的なものが多く例文を使っての学習がおすすめです。1チャプターに30程の例文があると思いますが私は毎日30例文の暗唱を行い、全40チャプターすべての例文(1,000文以上?)を暗唱しました。

 

英英英単語 上級編(-1)

 

英単語のレベルは英検準1級の難しい単語、英検1級の易しめの単語が1,000語掲載されています。英検1級対策の1冊目にちょうど良いレベル感の教材で、過去に1級に合格した生徒も「1級の単語帳を使う前にこの単語帳を使っていてよかった」と話していました。3年前に阪大に合格した生徒も「この単語帳使っておいてよかった」と話していました。

 

私も使い込んだ教材で、すべての単語を英英辞書で調べ、音声、コロケーションを確認しほとんどの単語に何らかのメモが書かれています。

 

IELTS3500(-1)

 

 

IELTS受験の際に用いた単語帳で、単語のレベルとしては後半の1,000語が英検準1級~1級レベルになっています。当時自身で行っていた単語テストの跡が残っているのですが、3,500語を通しでテストをしたことが何度かありました。

 

この単語帳を使い込んだ方であれば経験している方もいると思いますが、真ん中で2つに割れるのでテープで修正し使っています。

 

また、cod(タラ)、stag beetle(クワガタムシ)、humpback whale(ザトウクジラ)、blight(胴枯れ病)のようなアカデミックな内容の長文で用いられる英単語も多く、英検1級の単語帳に載っていないような単語も含まれているので良い勉強になります。

 

英検1級 でる順パス単(±0)

 

英検1級受験の際にメインで使った単語帳の1冊です。なかなか覚えられなくて苦労しました。枕の下に敷いて寝たこともありましたし、風呂でも公園のベンチでもコンビニのイートインコーナーでも職場の休憩室でも街灯の下でもどこでも持ち込んで勉強していました。

 

出る順で最短合格!英検®1級単熟語EX (±0)

 

こちらも英検1級受験の際にメインで使用した単語帳の1冊です。パス単とEXどちらを使うべきかと議論されることもありますができれば両方使う方が良いと思います。GRITではEXをメインで使っていますが、最近では英語系Youtuberの方がEXを推している方が多くパス単からEXに流れている学習者の方が多いように感じています。

 

1級以上の英単語

 

英検1級の単語レベルではThe Japan Times Alphaのような国内で出版されている英字新聞は何とか読むことができますが、The Economistのような海外の雑誌を読んでいると知らない単語に多く出会います。より英語を深く味わいたい方やTOEFLやIELTSで高得点を狙っている方は、英検1級以上の英単語も学習しなければなりません。

 

英検1級以上の英単語帳は私の知る限り国内では5,6冊販売されていて私は2年程前にすべてコンプリートしました。1冊1冊にエピソードがあるので振り返ってみたいと思います。

 

TOEFL TEST上級英単語2500(+4)

 

国内で販売されている英単語帳の中でおそらく最も難しい英単語帳だと感じています。

 

苦労した単語帳で、すべての単語を英英辞書で調べ、意味や発音、単語によっては語源や発音記号まで学習していました。したがって、1875番のsleuthという単語ですが発音記号の誤植も1つ見つけています。

 

この単語帳もテストの跡が残っていますが例えばround14は16回単語テストを行っていたようです。

 

覚えにくい単語は絵を描いたり、単語カードを作ったり、連日のように単語テストを行ったり最も工夫を凝らして時間をかけて学習した単語帳でした。

 

callous(冷酷な)という単語は発音が「カラス」なのでカラスの絵を描き、カラスの持つ冷酷そうなイメージとcallous(冷酷な)の単語の本来の意味をリンクさせています。

 

「滑空」という日本語の意味がわからなかったので、国語辞典で意味を確認し「労力や騒音なしに簡単に飛ぶこと、進歩すること」という意味を書いています。

 

特徴的な単語は由来を調べ、その単語の由来をメモしています。

 

英英英単語 超上級編(+1)

 

英検1級のやや難しい単語が集まっている教材で、英検1級の次の1冊の単語帳としておすすめです。

 

1つ目の単語が確か"dichotomy(二項対立)"という特徴的な単語で「こんな単語使うのか」と思っていたのですが、よく見かけますし大学入試の長文でも見かけたような気もします。

 

英検1級の単語の学習に苦労していた生徒がいて「英検1級の単語はガーっとやってダーっとやればパーっと覚えられるんだよ」と伝えたことがありました。この無茶苦茶なアドバイスに生徒が「確かに」と言いながらうなずいてくれていたことを覚えています。

 

その後「この1冊を1週間で完璧に覚える」とその生徒に伝え、1週間後に1,000語の中から30語抽出して単語テストを作ってもらい、結果、満点でした。その際に生徒にどの程度学習したかは話しませんでしたが、かっこわるいところは見せられないのでこの程度やっていました。

 

単語帳は後ろに行くにつれ学習が疎かになりがちですが、最後まで手を抜かず学習できた教材だったと思います。

 

究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語(+3)

 

単語のレベル感は英検1級+2程度ですが、極端に難しい単語も含まれていて語数も非常に多いのでコンプリートさせようと思うとかなりの労力が必要な単語帳です。実際に、購入してからしばらく手をつけずに放置していました。

 

3,000語を1,000語にわけ毎週生徒にテストを作ってもらい1,000語につき64問のテストでしたが、1週目(1-1000)が満点、2週目(1001-2000)3週目(2001-3000)が60点程度だったと思います。

 

「馬鍬」のように日本語も読めない、日本語でも意味もわからない単語も多くあったので国語辞典や百科事典を使いながら学習しました。

 

究極の英単語プレミアム Vol. 1 / Vol.2(+2 / +3)

 

 

単語のレベル自体はそこまで高くありませんが(といっても英検1級では出題されないレベルの高い単語が多いです)、イディオムや慣用表現が多く学習に手を焼いた単語帳です。

 

印象に残っているのはAnthropocene(人新世)という単語で単語の学習をしていた際に初めて知った意味の語でインターネットで調べました。

 

半年程前ですが、「カナダのある湖が人新世の発祥地として指定された」そのようなニュースも見かけました。

 

 

速読速聴・英単語 Advanced 1100(+1)

 

最後に使用したのがこの教材で、英検1級対策の生徒の音読教材として使用しました。

 

学習した順に紹介しましたが、レベル順にすると

  • 英英英単語 上級編(+1)
  • 速読速聴・英単語 Advanced 1100(+1)
  • 究極の英単語プレミアム Vol. 1(+2)
  • 究極の英単語プレミアム Vol. 1(+3)
  • 究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語(+3)
  • TOEFL TEST上級英単語2500(+4)

 

となりますので、この順に学習することがおすすめです。

 

GRITの生徒がいなければこのレベルの単語帳をここまで使うことができたかと思いますので本当に助けられ感謝しています。

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