IAE 英語塾GRIT

英検準1級・1級合格、難関大合格、語学留学、海外大学院進学を目指す和歌山市の英語塾・英会話教室

英検準1級合格の見通し

GRITに通っている生徒の多くは英検準1級合格が1つの指標になっています。生徒自身が望んでいない場合でも、保護者の方が「いずれは準1級」と考えて通塾させている方も多いだろうと思いますので全生徒・保護者の方の8-9割の方が英検準1級が頭の何処かにあると思います。

 

GRITでは、この5年で英検1級合格者が1名、英検準1級合格者が6名ですので、塾の規模の割には多いと捉えることもできると思いますし、個人的にはもう少し合格させることができたかもしれないという思いもあります。英検準1級はもとは社会人を対象とした試験ですので中高生が受験し合格しようというのが少し無謀な挑戦ではあるのですが、無謀な要求に生徒が応えてくれ結果につながった所が大きいようにも思います。ほとんどの生徒が「リミッターが外れた」と話していました。

 

生徒が「英検準1級に合格したい」と話している場合でも部活動をしてゲームをしてショッピングをして、アイドルや推し活を楽しんでそこそこ遊んでというライフスタイルを変え英語学習に注力できるかと言われるとそこまでできない生徒がほとんどです。また、保護者の方の期待値が生徒のモチベーションを超えてしまうとうまくいかない場合が多く、生徒の心の準備ができていない中で私が厳しい言葉をかけ、学習のクォリティや学習時間を要求すると多くの場合で退塾につながります(極端に生徒が変わり想像以上の結果を出す場合もあります)GRITではあまり教えてもらえないと話している生徒もいるかもしれませんが、熱が入りすぎる指導や教えすぎというのは生徒のモチベーションがそこまで高くない場合では逆効果で生徒のモチベーションで教える量を変えています。準1級に迫っていてモチベーションが高い場合は多く教えています。

 

出来るものなら全ての知識を教え、週に4,5度は通塾してもらい英語や他教科の自習も行い、100%に近い可能性を持って受験し1級や準1級に合格させたいと思いますが、それを実現させられたのは1,2名程度でした。そんな生徒がいることに驚かれた方もいるかもしれませんが、実際にいます。例えば、単語の学習でも「右手が疲れたなら、もう一本腕があるだろう」というのは私の口癖ですが、合格する生徒は「本当に左手を使ってやり始めるのでは?」と思う程気迫に満ちた生徒で、合格できない生徒はおそらく何も感じることなく、「単語書くなんてだるい」そう思っているのだろうと思います。

 

結局は生徒のモチベーション(執念)と娯楽を自制できるかというところが大きく、塾ができることは日々の単語テストや自分自身では学習しにくい英会話・英作文の学習サポート程度なのかもしれないとも感じます。

 

前置きが長くなりましたが、6名の合格者のうち4名は高1の入塾時点で英検準2級程度の英語力と並みの英語力でクラスでは平均か平均よりやや下という英語力の生徒でした。今のGRITのようにカリキュラムに基づいた体系的な学習ではなく手探りの学習で、彼らが使った教材や学習効果の高かった学習がカリキュラムのベースとなっているのですが、4名に共通していたのが「学習時間」でした。

 

高1の段階での英語力はそこまで高くはありませんでしたが、最終的には阪大や和医大に合格しているので潜在能力的には高い生徒です。そういった潜在能力の高い生徒でも英検2級程度の英語力を有してから(英検2級合格ではなく英検2級レベルの単語を確実に覚え、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングすべての技能において何度2級を受験しても合格できるレベル)英検準1級合格までの学習時間は400時間-500時間程度でした。

 

こちらのウェブサイトでも学習時間に関しての記載がありますが、概ね正しいだろうと思います。

英検は勉強時間で合否が決まる!必要時間の目安や効果的な勉強方法をご紹介 - イングリッシュワールド (english-w.jp)

 

繰り返しになりますが、英検準1級は社会人の方を対象とした試験ですので中学生や高校生の生徒の場合はウェブサイトで紹介されている300-400時間に×1.5倍ほどの学習時間が必要になるだろうと思います。

 

したがって、例えば高2の6月に2級レベルの力が身につき、1年後の高3の6月を受験のデッドラインと定めた場合、1か月で必要な学習時間は40-50時間程度になります。学校の定期テストで1年のうち2か月は英語学習に注力できない期間がありますので、春休みや夏休みは春期講習や夏期講習で行っているように追加で学習を行う必要があります。3月4月や8月は1か月で70-80時間程の学習時間を想定しています。

 

その状態で合否が50/50ほどかなと感じているので、確実に合格を目指すとなると中学生の頃から準備をするか、数字以上の努力をするかということになります。これが数字の上での英検準1級の合格の見通しになります。

 

生徒・指導者間、生徒・保護者間、指導者・保護者間で認識のずれがあるとトラブルや退塾の原因になる可能性がありますし、生徒が英検準1級を目指すと話している以上どこかで(高2の春~夏頃)ギアを上げることを要求することになると思います。うまくコミュニケーションをとり認識を合わせながら学習に取り組み合格を勝ち取りたいですね。

Copyright © 2019 英語塾GRIT All rights reserved.