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英検準1級・1級合格、難関大合格、語学留学、海外大学院進学を目指す和歌山市の英語塾・英会話教室

2024/04/05

春期講習も折り返しです。慌ただしい日々が続いていますが、生徒の皆さん、特に高校生の生徒はしっかり単語テストに合格し要領よく学習に取り組んでくれているので生徒の皆さんに助けられています。英語の学習面に関しても、私は滅多に英作文の指導では生徒を褒めないですのが「完璧」と褒めた生徒が一名いました。

 

過去に英検1級の英作文でCSEスコアを200点上げた生徒がいたのですが、その生徒に対しても英作文で褒めたことはなかったと思います。また、1名、浪人し和医大に合格した生徒がいたのですが、その生徒にも「英検1級のレベルに近い」とまでしか話したことがなかったと思います(実際に英検1級の英作文で合格点を超えるのはそこまで難しくありません。)

 

では、「完璧な英作文」とは何か、その生徒の書いた英作文を参考にお話したいと思います。

 

考えて書いている

 

その生徒に「この英作文は考えて書いているのが伝わる」と話しました。どういった点でそのように感じたかと言うと2種類の英作文(要約型とトピック型)では、性質が少し異なります。同じような内容でも要約型で適切な単語がトピック型では適切ではない場合もあります。その単語の使い分けがうまくできていて、相当意識しなければ書き分けられないような単語でしたので「この英作文は考えて書いているのが伝わる」と伝えました。

 

幅広い単語の使用

 

英作文は「文法・語彙・内容・構成」の4観点で評価されることが多いです。内容・構成に関しては4点満点をとることのできる生徒は多いですが、文法と語彙、特に語彙で満点を取るのは難しいように感じています。

 

今回の英作文では「したがって」を意味する単語がうまく使うことができていました。ぱっとでてくる単語が"so"です。そして英検2級の学習を少し行っている生徒であれば"therefore"までは出てくると思います。"therefore"の類義語として"thus"を教えた生徒もいるので"thus"までは書くことができる生徒もいると思いますが、その生徒は"thereby"を使っていました。その4つの単語をうまく使っていて、特に"thereby"の使い方が良かったと感じました。もう1つ"hence"という単語もありますが、古語ですので英検2級や準1級での使用は控えた方が無難です。ただ闇雲に難しい単語や類義語を使えば良いというわけでもなく、それぞれの単語のレベルやニュアンスの違いを意識し感じ取りながら書くことが出来ているように感じたのでそこも良いですと話しました。

 

接続副詞

 

soやfor example, howeverは接続副詞で接続詞と使い方が異なります。接続副詞はFor example, S V.の形で文頭に置いてその後にコンマをつけるのが基本的な使い方です。中級レベルになると、~, however, ~の形でコンマで挟んで使う用法があるのですが、そこまで使いこなせる生徒も多くありませんし逆に混乱を招くかもしれないと思いほぼ教えたことがありませんでした(過去に1,2名だったと思います。)

 

どこでその知識を知ったのかその英作文では接続副詞をコンマの間に挟んで使っていたので少し驚きました。ただ、その用法が生きるのも前後の英文の文法・語彙が適切で、内容も構成も質の高いものだったからだと思います。前後のクオリティが低い英作文で逆にその接続副詞の用法を用いると逆に違和感があります。

 

これは一名の生徒とのやり取りですが、今回の講習では特に2級や準1級の学習に取り組んでいる生徒とは深く話をしています。「英作文とは何か」「点数が引かれるポイントは何か」「なぜ同じ単語を繰り返して英文を書いてしまっているか」「ボディの2行目では何を書けばよいか」など。AIの補助も入り、客観的な数値で点数も出るので生徒も意欲的に英作文の学習に取り組んでいます。

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